愛媛県ってどんなところ?|愛媛の概要と特徴、文化・歴史・観光など

愛媛県ってどんなところ?

愛媛県の概要

愛媛県は瀬戸内海に面した四国の北西部に位置する県で、本州からの玄関口でもあるしまなみ海道や九州の大分県とつながるフェリーなどが整備され、本州からも九州からもアクセスが良く観光地としても人気の県です。

県内は中予・東予・南予の3地域に分けることができ、それぞれ経済・工業・農業とバランスよく発展しています。
また四国八十八カ所巡りをするお遍路さんへの接待など、おもてなしの心が根付いた穏やかな県民性も特徴の一つとして挙げられます。

県の特産品である愛媛みかんや日本最古の温泉地である道後温泉は県内外の多くの人々にも親しまれ、夏目漱石・正岡子規・大江健三郎など日本文学にゆかりのある土地としても知られています。

愛媛県の人口

愛媛県の人口は約132万3千人(2021年8月)で47都道府県の中では全国第28位の人口を有し、四国地方の中では香川県・徳島県・高知県を抑え第1位となっています。人口密度は全国第26位です。

特に県庁所在地である松山市は県全体の3分の1以上となる約50万5千人(2021年8月)もの人口が集中し、四国4県の全市町村の中で最も人口の多い都市となっています。

愛媛県の地理・地形

四国の北西部に位置する愛媛県は北側を瀬戸内海に面し、南西部はリアス式海岸が続く宇和海に面しています。
海域には36の有人島を含む大小さまざまな270もの島があり、島の数は47都道府県の中で第9位です。
大分県へと伸びる佐多岬半島は全長約40kmの日本一細い半島で、愛媛県の地形の特徴の一つになっています。

県土の71%を森林が占め、県中央部には近畿以西で最高峰となる石鎚山や、県南部には日本三大カルストにも数えられる四国カルストが広がるなど、海・山どちらも雄大な自然を有しています。

愛媛県の気候

愛媛県は地域によって瀬戸内気候と太平洋気候に分かれています。
全体的に年間を通して晴天の日が多く降水量も少ない温暖な気候ですが、山間部では冬に積雪がみられることもあります。
また東予の「やまじ風」や南予の「肱川おろし」など、季節風の影響を受ける地域もあります。

愛媛県中予地方の気候

瀬戸内気候に属し、晴天が多くて降水量の少ない温暖な気候が特徴です。日の光を多く浴びることができる土地柄を活かし、愛媛県産のブランドみかんとして人気の「興居島みかん」などの栽培も行われています。

愛媛県東予地方の気候

中予地方と同じ瀬戸内気候に属するため年間通して穏やかな気候が続きますが、春や秋には低気圧の影響をうけて発生する「やまじ風」と呼ばれる南からの強風が吹きつけることがあります。

愛媛県南予地方の気候

県南部の南予地方は太平洋側の気候区分に属し、県内の他の地域と同じく年間通して穏やかな気候の日が多くみられますが、冬場は降水量が多くなる傾向があります。

愛媛県の地図

愛媛県の文化

愛媛県は大きく分けると中予地方・東予地方・南予地方の3つの地域によって構成され、それぞれの地域によって異なる文化が存在します。
県庁所在地の松山市を中心とした中予地方は政治・経済の中心地として栄えていますが、東予地方は工業、南予地方は農業・漁業といったかたちで3地域ともそれぞれ異なる発展を遂げています。

愛媛県では江戸時代から続く秋祭りも盛んで、日本三大けんか祭りでもある新居浜太鼓まつりや、道後の喧嘩神輿で激しくぶつかる「鉢合わせ」は見る人を釘づけにする情熱的な愛媛県の伝統文化です。

愛媛県のことば・方言

愛媛県は方言も地域によって異なり、本州側の連絡口である中予地方は関西の言葉の影響を多く受け、東予地方は関西及び隣県である香川県の影響を受けています。九州からのアクセスが便利な南予地方は九州の言葉の影響が強いとされています。
一般的に「愛媛弁」ではなく「伊予弁」と呼ばれ、南予はおっとりとした口調、東予にいくにつれて力強い口調になると言われています。

愛媛県の食文化・グルメ

愛媛県の柑橘類は全国的にも知られるほどの愛媛を代表するグルメで、収穫時期になるとみかんや伊予柑など様々な種類の柑橘類が店頭に並びます。それらを用いたスイーツが年間を通して充実しているのも特徴です。

また、愛媛県には豊富な海の幸を使った様々な郷土料理も存在します。
特に有名な「鯛めし」は同じ県内でも地域によって調理方法が全く異なり、中予~東予地方の鯛めし(松山鯛めし)は丸ごと一匹の鯛をごはんと一緒に炊き込む作り方なのに対し、南予地方の鯛めし(宇和島鯛めし)は鯛の刺身を独自のタレや卵に漬け込んでごはんにのせるスタイルです。

愛媛県を代表するご当地グルメ

柑橘類(みかん・伊予柑など)
宇和島鯛めし
松山鯛めし
鯛料理
じゃこ天
坊ちゃん団子
八幡浜ちゃんぽん
今治焼き鳥
三津浜焼き

愛媛県の経済・産業

松山市の街並み
松山市の街並み

愛媛県の県内総生産はおよそ5兆1千億円(2017年度)で、四国4県の中では最大の規模です。
県内は地域によって経済の担う分野が異なっているのが特徴で、第一次産業は南予地方、第二次産業は東予地方、第三次産業は中予地方の割合が高くなっています。

愛媛県の工業

愛媛県の工業は東予地方を中心に行われています。
東予地方の西条市、新居浜市では化学工業にはじまり、非鉄金属、産業機械などの工業が盛んで、四国中央市では紙関係の製造が有名です。
また今治市のタオル製造業は品質の高さが評価され、ブランドタオルとして人気を博しています。

愛媛県の農業

愛媛県は果物の生産が盛んな県として知られていますが、特に県のイメージでもある柑橘類は幅広い品種の収穫が行われ、ブランドみかんとして全国に出荷されている品種もあります。
みかんの生産量は和歌山県に次いで全国2位、伊予柑は全国シェアの90%を占める全国第1位です。キウイフルーツも全国第1位の生産量を誇ります。
栗は全国第3位で、日本三大栗とも言われる「中山栗」は中予地方の特産品でもあります。

愛媛県の水産業

愛媛は瀬戸内海や宇和海に面した土地柄のため、船引き網漁業やまき網漁業を中心とした水産業が盛んです。
養殖にも力を入れており、愛媛のご当地グルメにもよく登場する真鯛の生産量は国内シェア50%を超える全国第1位、真珠の養殖も10年以上にわたって全国第1位の一大産地となっています。

愛媛県の歴史

古代から伊予国として栄え、飛鳥時代には伊予の道後温泉で聖徳太子も疲れを癒したと伝えられています。
江戸時代には多くの城郭が建築され、全国にわずか12城だけ残る現存天守のうち2つが愛媛県の松山城と宇和島城であり、現存天守を2つ有するのは愛媛県だけです。

明治以降は俳人である正岡子規や夏目漱石、司馬遼太郎などの名作の舞台や題材となっており、文学に縁のある土地として県内外の文学ファンから親しまれています。
1994年にノーベル文学賞を受賞した大江健三郎も愛媛県の出身です。

愛媛県の観光・名物

愛媛県の観光で最も人気のあるスポットの一つが道後温泉です。
道後温泉は3000年もの歴史をもつといわれ、日本三古湯の中でも特に古い温泉とされています。温泉街の中心に位置する本館は1894年に建設され、現役の公衆浴場でありながら国の重要文化財にも指定されています。

松山市内には夏目漱石にちなんだ「ぼっちゃん列車」と呼ばれるレトロな路面電車が走り、松山城の近くには正岡子規の記念博物館があるなど、日本文学の世界に触れる観光スポットも人気があります。

近年では海に近い駅として有名になった下灘駅や、猫島といわれる青島なども若者を中心に人気を集めています。
また、県内には四国八十八箇所巡りの札所も複数あるため、巡礼で愛媛県を訪れる方も多いです。

愛媛県を代表する観光スポット

道後温泉
松山城
宇和島城
今治城
瀬戸内しまなみ海道
石鎚山
来島海峡
亀老山展望公園
四国カルスト
坊っちゃん列車
子規記念博物館
坂の上の雲ミュージアム
青島(猫島)
下灘駅
タオル美術館ICHIHIRO
大観覧車くるりん
愛媛県立とべ動物園


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