群馬県ってどんなところ?|群馬の概要と特徴、文化・歴史・観光など

群馬県ってどんなところ?

群馬県の概要

群馬県は関東地方の北西部に位置する県で、海に面さない内陸県です。
同じ北関東の栃木県・茨城県とともに全国47都道府県の魅力度ランキングで長年下位にランクインすることで知られる群馬県ですが、日本三名泉にも数えられる草津温泉や世界遺産の富岡製糸場など、国内有数の観光スポットを有する県でもあります。

群馬県は自然が多くて子育て環境にも恵まれ、地域によっては東京都心への通勤も可能なことから関東地方のベッドタウンとしての役割も担っています。

群馬県の人口

群馬県の人口は約192万9千人(2021年8月)で、47都道府県の中では第19位の人口を有します。
隣接する栃木県(人口約192万4千人)と人口規模はほぼ同じですが、面積も似ているため人口密度もほぼ同じとなっています。

群馬県の県庁所在地は前橋市ですが高崎市の方が若干人口が多く、県内ではこの2市のライバル関係が話題になることも少なくありません。
近年では就職などで上京する若者が多くなっており、県内の若者人口は年々減少する傾向にあります。

群馬県の地理・地形

上毛かるたで「つる舞う形の群馬県」という札があるように、群馬県の形は羽を広げた鶴の形に似ていると言われます。
県の北部と西部は山々に囲まれ、南部と東部に関東平野が広がっているため大きな都市は県の南部・東部に分布しています。

群馬県は全体のおよそ3分の2が山や丘陵地で占められており、赤城山・妙義山・榛名山の「上毛三山」と呼ばれる山々は群馬県のシンボルマークにも描かれています。県のほぼ中央には日本最大級の河川である利根川が南北に流れています。

県東部にある桐生市は「飛び地」によって面積がほぼ同じ2つの市域に分断された全国的にも非常に珍しい形をしています。

群馬県の地図

群馬県の気候

群馬県の気候は山岳地帯が広がる北部・西部と、関東平野が広がる南部・東部に分けることができます。
気候や気温も標高差によるところが大きく、夏には全国的に見ても猛暑となる地域がある一方で、標高の高い地域では冷涼な日を過ごすことも出来ます。
冬の平野部では雪が振ることは少ないですが、標高の高い地域では多くの雪が積もります。

群馬県北部・西部の気候

北部・西部は山々が多く標高が高いため夏場でも涼しい気候が続きます。夏日が観測されることがないほど冷涼な地域もあり、冬には大量の雪が降る豪雪地帯となるため多くのスキー場も設営されています。

群馬県南部・東部の気候

南部・東部は夏には山々からのフェーン現象によって熱風が吹き、全国的に見ても猛暑日が多くなります。特に舘林市では猛暑日の年間日数が国内最多を記録した年もありました。
冬は雪が降ることは少ないですが山を越えてきた「からっ風」と呼ばれる乾燥した風が吹き荒れるため、実際の気温よりも寒く感じやすいです。

群馬県の文化

群馬県では県の文化や歴史がまとめられたご当地かるた(上毛かるた)を県民の多くが子どもの頃に覚えます。
かるた大会も開催されて参加する人も多く、県民文化を学べる上毛かるたそのものが群馬県を代表する一つの文化となっています。

また、毎年10月28日は群馬県の文化や歴史を知って郷土愛を深める「群馬県民の日」が制定されており、県内の公立の学校が休校になったり施設の利用料が割り引かれるなど様々なイベントが開催されます。

群馬県のことば・方言

群馬県には群馬弁(上州弁)という方言が存在しますが、北関東3県の中でも栃木県・茨城県の「東関東方言」とは違って埼玉県や神奈川県と同じ「西関東方言」に属するため、比較的標準語に近い方言となっています。
群馬弁も地域や年代によって差があり、年配の人の中には語尾に「べえ」を付けるなど方言が強く出ることもあります。

群馬県の食文化・グルメ

群馬県は小麦栽培に適した気候であったことから、小麦粉を使った食文化が発達しています。
代表的なご当地グルメ「焼きまんじゅう」は饅頭の表面に味噌だれを塗って焼き目をつけたもので、饅頭なのに中身にあんこが入っていないことから県外の人から驚かれることも少なくありません。

また、日本三大うどんの一つにも数えられる「水沢うどん」をはじめ、ひもかわうどん・高崎パスタ・おっきりこみなどの粉物を使ったご当地麵グルメが有名でメディアでも多く取り上げられています。

群馬県を代表するご当地グルメ

焼きまんじゅう
水沢うどん
ひもかわうどん
おっきりこみ
高崎パスタ
こんにゃく料理
ソースカツ丼
峠の釜めし
太田焼きそば

群馬県の経済・産業

高崎市の街並み
高崎市の街並み

群馬県の県内総生産はおよそ8兆9千億円(2021年度)で全国第11位です。特に製造業の占める割合が他の都道府県と比べて高いのが群馬県の特徴です。

製造業が盛んなことから外国人居住者数も多く、群馬県は全人口に占める外国人の割合が47都道府県の中で第3位と高くなっています。特に多くの工場が立ち並ぶ大泉町は全人口のおよそ2割がブラジル人などの外国人で、海外の珍しい日用品や食品を扱うスーパーも整備されるなど外国人にも優しい街づくりが行われています。

群馬県の工業

群馬県は製造業の割合が高く、ものづくりが県の主要産業となっています。県内の工業生産額に占める割合では自動車製造業が最も高く、食品製造業がそれに次ぐ割合となっています。
自動車生産が盛んなのは日本の大手自動車メーカーであるSUBARUが群馬県発祥であり、現在でも関連する多くの工場が県内で稼働しているためです。

群馬県の農業

群馬県は年間を通して日照時間が長く、寒い冬でも農産物が育ちやすいことから農業も盛んに行われています。
県の特産品であるこんにゃくいもは全国第1位の生産量で、その国内シェアは90%を超えています。嬬恋村では高原の冷涼な気候を活かしたキャベツ栽培が盛んで生産量は全国第2位を誇ります。また、群馬県はウメやキュウリの生産量でも全国第2位となっています。
畜産業では生乳の生産量が全国第3位、肉牛・豚・鶏などの生産量も全国上位にランクインします。

群馬県の水産業

群馬県は内陸に位置する海なし県のため海産物を獲得することができず、利根川や湖などでの淡水漁業が主流となっています。
漁業規模は全国的に見ても小さく、釣りを中心として品目ではアユやヤマメの割合が高くなっています。

群馬県の歴史

群馬県は「かかあ天下と空っ風」という言葉があるように、古くから女性による養蚕業や絹織物産業が盛んで経済的にも女性が活躍した歴史があります。
繭と生糸の生産量は現在も群馬県が日本一で、1872年に開業した日本初の機械製糸工場である「富岡製糸場」は2014年に世界遺産にも登録されました。

日本の歴史に多大な影響を与えた出来事としては、上野国(現在の群馬県)出身の武将「新田義貞」は後醍醐天皇の命を受け、20万もの兵を率いて鎌倉に攻め入り141年間続いた鎌倉幕府を終わらせることに成功しました。

群馬県の観光・名物

群馬県は天然の観光資源に恵まれた県で、全国屈指の人気温泉である草津温泉をはじめ、伊香保温泉、四万温泉、万座温泉など日本でも有数の温泉地が集まる場所として知られています。

スキー場の数は全国第4位で、特に冬場はスキーと温泉を目当てに東京都や神奈川県など、関東地方を筆頭に全国から多くの観光客が集まります。

群馬県を代表する観光スポット

草津温泉
伊香保温泉
四万温泉
万座温泉
富岡製糸場
少林山達磨寺
妙義神社
榛名神社
伊香保神社
高崎白衣大観音(慈眼院)
尾瀬国立公園
谷川岳
草津白根山
榛名湖
ガトーフェスタ ハラダ工場見学
こんにゃくパーク
群馬サファリパーク
大理石村ロックハート城
土合駅


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