日本全国には多くの街が存在するが、特に大規模な超高層ビル群を形成しているのが東京の新宿と丸の内、そして大阪の梅田であろう。
中でも新宿と梅田は街の性質が似ていることもあり、当ブログでは2018年に新宿vs梅田の超高層ビル群比較調査を行っている。
今回はその最新版として超高層ビル群の大本命とも言える東京駅周辺の丸の内エリアを加え、3年後となる2021年における超高層ビル群事情を比較・リサーチしてみた。
3年間の変化を知るために、2018年の調査結果もぜひ見ておいてもらい。
【新宿・梅田・丸の内】比較の条件
比較の条件は基本的に前回の2018年版と同じだ。
簡単におさらいすると、新宿・梅田・丸の内と言ってもどこからどこまでのエリアを指すか曖昧でバラつきが発生してしまうため、高層ビルが特に集まっている周辺半径約1kmに比較範囲を合わせて調査を行う。
また、「超高層ビル」という言葉も明確な定義がないため、一般的に「超高層ビル」と呼ばれることの多い高さ100メートル以上のビルを対象とする。(詳細な高さが分かるものは小数点第二位以下を四捨五入)
今回は2021年版ということで、ビルが未完成でも2021年中に着工するものはカウントし、それ以外の構想段階・計画段階の未着工ビルはカウントしていない。
<対象の超高層ビル>
・高さ100メートル以上の超高層ビル数を比較
・対象エリアは中心から半径約1km圏内(なるべく多くのビルが入るエリアで計測)
・2021年までに完成、または着工しているビルが対象
それではさっそく新宿・梅田・丸の内、それぞれのエリアごとの超高層ビルを見ていこう。
【新宿】超高層ビル一覧
新宿:55棟(高さ合計8664.8m)
2018年調査時 50棟(高さ合計7887.3m)
【梅田】超高層ビル一覧
梅田:71棟(高さ合計10271.8m)
2018年調査時 60棟(高さ合計8531.0m)
【丸の内】超高層ビル一覧
丸の内:71棟(高さ合計10864.2m)
【新宿・梅田・丸の内】比較結果
エリア | 棟数(2021) | 棟数(2018) | 増加数 | 高さ合計 |
---|---|---|---|---|
新宿 | 55 | 50 | +5 | 8664.8m |
梅田 | 71 | 60 | +11 | 10271.8m |
丸の内 | 71 | - | - | 10864.2m |
2018年から2021年の3年間で新宿エリアは5棟増加、梅田エリアは11棟の増加となった。
半径1km圏内では2018年時点で新宿よりも梅田の方が大きな超高層ビル群を形成していたため、その差はさらに広がったと言えるだろう。
そして特に面白い結果となったのが梅田と丸の内だ。
高さの合計値は丸の内が若干上回っているものの、棟数は同じで規模はほぼ互角と言えるかもしれない。
2018年の調査前までは”梅田のビル群は新宿より小さい”とさえ思っていた筆者にとっては驚きの結果だ。
いや、全国の多くの人がこの結果は予想外だったのではないだろうか・・・?
もちろん調査ミスや漏れの可能性はまだ残っているが、それでも2021年現在で梅田と丸の内では大差がつくほどの違いはないだろう。
100mという数値は建物へのヘリポート設備導入に関する分岐点となるので、ギリギリ高さを99mに抑えているビルやギリギリ調査範囲の1km圏内に入らなかったビルも多かったため、比較基準を変更して調べてみるとまた違った結果になったかもしれない。
今後はどうなる?新宿・梅田・丸の内の高層ビル
新宿
新宿は梅田・丸の内に差をつけられる結果となったもののビル群としては着実に大きくなっていて、高さの合計値では2018年時点の梅田を少しだが超えている。
さらに2021年には間に合わなかったが、新宿駅を挟む東西に高さ260mのツインタワー計画が控えている。
260mといえば新宿エリアで最も高い都庁ビルをも上回る規模で、しかも2棟計画されていることからそれだけでも街の景観は大きく変わるだろう。
西新宿三丁目ではマンションとしては高さ日本一となるタワーマンションも計画されており、こちらも超高層ツインとして2棟計画されている。
梅田
梅田は「うめきた2期」エリアを含む大阪駅周辺の大規模開発が本格的に始まることもあって、今回の調査では棟数を大きく伸ばす結果を見せた。
一方で2022年以降の計画で発表されているものは今のところ少ないようだ。
とは言っても大阪駅周辺の再開発が大規模なだけに地域に与える影響は非常に大きく、ウワサ段階の開発事業も複数あるようなので今後の展開には期待はできそうだ。
丸の内
丸の内は今後予定されている高層ビル計画も豊富なため、現在は梅田とほぼ同規模だが5年も経てばある程度の差がついていることが予測できる。
特に2023年には日本一高い390mの超高層ビルも着工を控えており、計画は目白押しだ。
新宿・梅田とは違って東京や大阪だけでなく日本全体の中心地と言えるのが丸の内であり、国家戦略特区に指定されている開発事業も多いため新宿や梅田と比べてもかなり優遇された土地と言えるだろう。
新宿や首都圏ではない梅田にも今後も期待したいところだが、コロナの影響やインバウンド需要、東京オリンピックやIR事業などの行く末によってはどのエリアも開発事業に多大な影響が出てくる可能性がある。
前回調査した2018年の頃よりも今後の動向が見通し不透明になっているのは間違いないため、期待を持ちつつ各エリアの成長を楽しみにしたいところだ。
<2018年調査ページ>
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