青森県ってどんなところ?|青森の概要と特徴、文化・歴史・観光など

青森県ってどんなところ?

青森県の概要

青森県は本州の最北部に位置する県で、江戸時代から本州と北海道をつなぐ玄関口として発展してきました。
現在では全長53.85kmの青函トンネルによって北海道函館市と直接結ばれています。

本州の端にあることから南部以外の三方を海に囲まれ、森林が県土のおよそ7割を占めるなど自然豊かで農林水産業に従事する人口が多いという特徴があります。
特に名産品のリンゴが全国的にも有名で、その生産量は日本一を誇ります。

海外ではニューヨークや北京、ローマなどの世界都市とほぼ同じ北緯40.5度に位置しているのも青森県の特徴の一つです。

作家の太宰治や版画家の棟方志功など、個性豊かな芸術家の出身県としても知られています。

青森県の人口

青森県の人口は約121万6千人(2021年8月)で、47都道府県の中では第31位です。人口密度は低く、全国第41位となっています。

青森市、八戸市、弘前市の3市は青森県三大都市と呼ばれることもあり、この3市で青森県全体の5割以上の人口を占めます。

都道府県別の人口増減率では青森県は全国ワースト3位で、人口減少が大きな問題となっています。

青森県の地理・地形

青森県は本州最北部に位置することから北は津軽海峡、西は日本海、東は太平洋といった3つの海に面しています。県の面積は全国第8位です。

県土の7割近くを森林が占め、青森県最高峰の岩木山のほか、八甲田山や恐山などの活火山も多く存在します。

青森県を大きく分けると西部の「津軽地方」、北東部の下北半島にあたる「下北地方」、南東部の「南部地方」の3つに分割することができます。

津軽地方には国内有数の広さを持つ津軽平野と世界遺産の白神山地があり、下北地方には日本最大の砂丘地帯である猿ヶ森砂丘、南部地方には全国屈指の巨大な湖・小川原湖と十和田湖があるなど三者三様の景観が広がっています。

青森県の気候

青森県は西部・北部・東部の三方を海に囲まれ、県の中央部に位置する八甲田山系によって県内は東西に二分されています。
このような複雑な地形の影響を受けるため、青森県内は地域によって気候や冬の降雪量にも違いが見られます。

青森県西部(津軽地方)の気候

津軽地方は盆地のため初夏は気温が高くなる傾向にあり、梅雨の影響は少ない地域です。
冬になると季節風の冷たく湿った空気が奥羽山脈にぶつかり雪を降らせるため、日本海側特有の大雪になります。

青森県南東部(南部地方)の気候

南部地方は春から夏にかけて冷たく湿った偏東風(ヤマセ)が吹き、太平洋側で低温・多湿の日が多くなります。
冬は晴れた日が多く、空気も乾燥した太平洋側の気候で降雪量は県内の中では少ないです。ただし、風が強いため体感温度が低くなる特徴があります。

青森県北東部(下北半島)の気候

下北半島は海に囲まれた地形で山もあるため、同じ半島内でも場所によって気候に違いが見られます。
全体的に冬の降雪量は多いですが風の強い海に面した地域では雪は降っても積もりにくく、県内の中では比較的積雪量は少なくなります。

青森県の地図

青森県の文化

青森県は県の中央に位置する八甲田山系によって東西の交流が生まれにくかったという歴史的背景があります。
この影響は様々なところに表れており、現在でも県の東西では文化には大きな違いが見られます。

青森県のことば・方言

青森県は方言も八甲田山系で東西に分断されており、県内共通の「青森弁」というものは存在しません。県内の方言は主に県西部で使われる津軽弁と県南東部の南部弁、下北半島を中心とする下北弁の3つに分けられます。

特に津軽弁は標準語から大きく離れた言語体系を持つ方言として全国的にも有名ですが、これは津軽地方が国内屈指の豪雪地帯であったため周辺地域の影響を受けず、独自の言語進化が起きたためと考えられています。

青森県の食文化・グルメ

青森県の食文化は津軽地方の米文化と、南部地方の粉文化に大きく分けることができます。

津軽地方は夏場の気温が上がるため米の生産が盛んになり米文化が発達しました。
南部地方では偏東風(ヤマセ)などによる冷害によって食糧不足が起きやすかったことから保存食として小麦や蕎麦などの粉物が多く活用され、「南部せんべい汁」や「ひっつみ」などの粉文化が発達しました。

青森県は周囲を海に囲まれているため、大間のマグロに代表されるような海産物を使ったグルメも大変人気があります。

青森県を代表するご当地グルメ

リンゴ
大間のマグロ
せんべい汁
バラ焼き
味噌カレー牛乳ラーメン
つゆ焼きそば
イカメンチ
いちご煮
貝焼き味噌
くじら汁
じゃっぱ汁
干し餅
がっぱらもち
じゅね餅
ひっつみ
けいらん
けの汁
豆しとぎ
なすの赤しそ巻き
鮭の飯ずし
すしこ
サメのすくめ

青森県の経済・産業

青森ベイブリッジ
青森ベイブリッジ

青森県はその地域特性を活かし、農業や林業、水産業など第一次産業の割合が全国的にも高い県です。
県内の高齢化率や人口減少率は全国平均を大きく上回っており、これは経済面にも影響を与える結果になっています。

青森県の工業

青森県の工業に占める産業別製造品出荷額等の割合は「食料品」がおよそ20%と最も高く、それに次ぐ「電子部品」、「非鉄金属」の3種で県全体の5割以上を占めています。

八戸など県内で水揚げされサバを加工した「サバ缶」の出荷額は全国第1位で、パンスト、3W未満の小型モーターなども全国一の出荷額となっています。

青森県の農業

青森県は農業が盛んな県の一つですが、特に有名なのはリンゴの生産です。その生産量は圧倒的な全国第1位で、2位の長野県の3倍もの生産規模があります。

ニンニクの生産量も多く、国内における生産シェアの3分の2を青森県産のニンニクが占めています。
他にはごぼうも全国第1位で、大根、カブ、長いも、西洋梨なども全国上位となっています。

青森県の水産業

三方を海に囲まれた青森県には青森~東京間に匹敵する約800キロメートルも海岸線があり、その特性を活かして水産業も盛んに行われています。

下北半島によって囲まれた陸奥湾では内湾特有の穏やかな海を活用したホタテ養殖が各地で行われています。
漁獲量ではヒラメ、ワカサギ、シラウオが全国第1位で、イカ類、シジミなども全国上位に入ります。

青森県の歴史

「青森」の名は江戸時代に誕生したとされ、現在の青森市の位置に港を建造する際、青々と茂った森が海からの目印になったことに由来すると言われています。

津軽藩の拠点であった弘前城は国内にわずか12城しかない(東北地方では唯一の)現存天守を持つ城として国の重要文化財にも登録されています。

はるか昔にさかのぼると、雪深い土地ながら国内最大級の縄文集落が残る「三内丸山遺跡」などの多くの遺構や出土品も発見されており、これらは「北海道・北東北の縄文遺跡群」として2021年7月に世界文化遺産にも登録されました。

青森県の観光・名物

自然に恵まれた青森県には、火山活動によって誕生した十和田湖や悠久の時の流れによって形成された奥入瀬渓流、白神山地など、四季折々の風景を楽しめる景勝地や絶景スポットが多数存在します。
春には桜の名所として知られる弘前城、冬には八甲田山の樹氷や雪景色も人気です。

都市部では毎年8月になると青森の短い夏を彩る雄壮なねぶたが街を賑わし、全国から200万人を超える多くの観光客が訪れます。

青森県を代表する観光スポット

弘前城
奥入瀬渓流
十和田湖
白神山地
恐山
八甲田山
岩木山
三内丸山遺跡
青森県観光物産館アスパム
八食センター
酸ヶ湯温泉
十和田市現代美術館
田舎館村 田んぼアート
仏ヶ浦
城ヶ倉大橋
鶴の舞橋
高山稲荷神社
種差海岸
十三湖
蕪島
太宰治記念館 斜陽館
弘前市りんご公園


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